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【健診システムTOHMAS-i導入事例】Web結果参照の…

【健診システムTOHMAS-i導入事例】Web結果参照の導入で、 郵送にかかる労力とコストを大幅に削減。 受診者サービスも向上しました

コラム

施設のご紹介~社会福祉法人 大阪暁明館 大阪暁明館病院様

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所在地:大阪市此花区西九条5丁目4-8
設立:1947年5月
URL:https://www.gyoumeikan.or.jp/

大阪暁明館病院は、創立以来、此花における医療・介護の中核として、地域の方々に親しまれてきました。「本院はキリスト教精神に基づく全人的医療を通して、地域住民が心の絆を実感できる病院を目指す」ことを基本理念として、医療スタッフと共に最新の医療機器と快適な療養環境の充実に努めています。
2013年に同院内に検診センターを開設し、地域の方々の健康増進、疾患の早期発見・早期治療に貢献しています。
2002年に健診システムTOHMAS-iを導入いただき、2022年にアップデートを終え新たにWeb結果参照機能の運用を開始されました。今回はシステムの活用状況ならびに今後のシステムへの期待について、お伺いしています。

検診センターの特長と力を入れている点についてお聞かせください。

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森岡様:本院は「キリスト教精神に基づく全人的医療を通して、地域住民が心の絆を実感できる病院を目指す」ことを基本理念とし、医療スタッフと共に最新の医療機器と快適な療養環境の充実に努めています。

当センターもこの基本理念を念頭に置き、低コストで高度な検査を含むコースを準備しております。その結果、たくさんの方にドック・健康診断を受診いただくことで、予防医学の面で地域に貢献しております。また要受診の方には当院へ紹介することで、早期発見、早期治療に結びつけています。

「健診」ではなく「検診」の文字を使っておられることになにか意味があるのでしょうか?

森岡様:あえてこの文字にしています。これは検査の「検」ですので、ひとつひとつの検査を保険診療並みに行おうという意図があります。当院にはそれぞれの検査項目に特化したスペシャリストの医師が揃っており、手厚いフォローが可能です。
また、此花区は古くからある企業が多いですが、新しい企業も入ってきています。そこで、これは町おこしのような意味合いもありますが、広く地域住民の健康に貢献したいと思っています。そのために、地域密着で、できる限り多くの方に受けてもらえるようにコストや内容にもこだわっています。

確かに予約フォームを見ていても「肺に心配がある方」や「脳ドックに興味がある方」などあり、コース内容にもこだわっている印象がありますね。

森岡様:そうですね。肺機能の検査についてはCTも可能ですし、呼吸器科・循環器科の先生も複数います。専門医がそろっているのが強みになると思っています。

コロナ禍での影響はありましたか?

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森岡様:最初の非常事態宣言が出た直後は、どうなることかと思うくらいに受診者様数が激減しました。その一方で企業からは「今までないくらいに仕事が減ったから、この機に健診ができないか」という相談がありました。当初は緊急事態宣言中に活動ができるのかという不安がありましたが、当院は発熱外来やトリアージ、消毒、ソーシャルディスタンスは当初から導入していたこともあり、対応できる自信がありました。その為、コロナ禍の時期でも健診を希望される企業には対応していました。

TOHMAS-i導入の経緯と長年ご愛用いただいている理由についてお聞かせください。

森岡様:私が2014年に当センターに配属になったので、導入当初のことはあまり詳しくないのですが、病院をこの場所に移転したのが2013年でその際に検診センターを設立した際に新システムを検討することになったと思います。
その際、同じグループの病院からTOHMAS-iの紹介を受けたのがきっかけでした。私自身いろいろな健診機関で業務に従事してきましたが、他の施設でもTOHMAS-iを使っていた経験があり、その頃からできることが多い印象がありました。実際に当センターに導入してみて、最初は覚えることは多いですが、できることが多いという印象は変わらないです。

TOHMAS-iのバージョンアップをされましたが、バージョンアップ後の使用感はいかがでしょうか。

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森岡様:ハードが新しくなったこともあると思いますが、処理速度が向上しました。また保健指導の画面(機能)を今回のバージョンアップを機にTOHMAS-iで使用することとしました。以前は他の保健指導システムを利用していましたが、TOHMAS-iで一元管理することが出来るようになりました。いろいろなシステムをまたがって処理しなければならなかったものがTOHMAS-iだけで処理できるようになったので、使い勝手がよくなりました。これは私だけではなく、他のスタッフも感じているところです。バージョンアップしてよかったなと思っています。

今年から導入された企業健診予約の一括ファイル取込はいかがですか?

森岡様:とても便利になりました。導入以前は、企業から依頼された予約内容をTOHMAS-iに登録する作業にかなり手間がかかっており、残業が非常に多くありました。一括ファイル取込を導入後、残業が多くて1人あたり月80時間から20時間に減り、大きく改善されました。残業の削減は、病院の働き方改革としても大切な部分だったので、大変助かっています。

企業側では、予約リストのファイルを固定化することに抵抗感などはなかったですか?

森岡様:企業からのご意見は0ではないですし、想定しているファイルが返ってこないということもあります。ただ、当センターにて前回の受診者様名簿を用意してお渡しすることで、退職者などのメンテナンスをして対応いただけますし、レコードを用意すれば企業側も対応していただいております。こちらでしっかり下準備をし、依頼させていただく運用であれば大丈夫かなと思います。

TOHMAS-iのお気に入りの機能や業務でよく使っている機能があればお聞かせください。

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森岡様:先ほどの企業健診予約一括ファイル取込はもちろんですが、TOHMAS-iは帳票をエクセルで作れるので自由度が高いです。慣れるまで時間はかかりましたが、慣れてしまえば最初の設定に時間がかかったとしても、帳票完成後のコスト削減や業務効率化が実感できるのは良いところだと思います。帳票ツールの自由度が高く、柔軟に対応できるのはTOHMAS-iのいいところですね。

中塚様:結果作成機能はよく使います。所見等のコードを事前に登録しておくと、画面に出てくるコードをクリックするだけで入力できるのが便利です。毎回キーボードで打ち込まなくていいですし、先生が入力する際もスムーズで便利だと思います。

バージョンアップに伴いWeb結果参照機能(Confy)を新たに導入されましたが、導入以前はどのような課題を感じていましたか。

森岡様:そもそも紙媒体での作業に疑問を抱いていました。受診者様に結果を郵送しても自宅に保管するだけで、病院に受診する際に健診結果を活かせていないのではないかと思っていました。世間的にもSDGsなどの影響で、ペーパーレスの流れがあり、何かきっかけがあれば変えたいと思っていたところでした。バージョンアップの際にConfyのお話を営業担当さんより聞いて、まずはWeb結果参照をやってみようかとなりました。

Web結果参照システムの選定でConfyを選ばれたポイントをお聞かせください。

森岡様:選んだポイントはTOHMAS-iとの連携ができることです。他のメーカーだとTOHMAS-iからCSVに一旦データを落として、別システムにインポートして…という対応になりますが、Confyは扱い慣れているTOHMAS-iに連携しているので運用の楽さもあり、導入しやすいと感じました。
またクラウド型システムであることもポイントでした。Confyのバージョンアップが自動でされることに魅力を感じました。

Confyを新たに導入して改善した点や活用事例がありましたらお聞かせください。

Web問診は検討されるお客様が多いです。オプション機能の「Web予約・問診・結果参照サービスConfy」ならTOHMAS-iの予約枠や問診項目と連携できます。

森岡様:Confyは受診者様が結果を見る画面と、当センターの管理画面の2種類があるのですが、どちらも画面は見やすいし、直感的に扱いやすいと思います。
受診者様は、スマートフォンなどの操作に不安を覚える方も中にはいらっしゃいますが、便利になったと言っていただけるほうが多いです。当院の受診者様は50代以上が多いですが、操作など不安に思われるのは60代以上がほとんどですね。この年代の方々が使えるようになるのがWeb結果参照の普及のポイントだなと思います。

中塚様:窓口担当もConfyに慣れてきたので、受診者様が操作できなくて困っているときは原因を推定して対応できるようになってきたと思います。
また、Confyの導入以前は結果の郵送業務にとても手間がかかっていました。封入・封緘作業では、気を付けていても帳票内容の入れ違いが起こることが極稀にありましたが、今ではそのような心配がなくなりました。受診者様に「結果が早くほしい」と依頼された際にも、システム上で処理をすれば即日対応できるようになったのもよいと思います。

森岡様:たしかに封入作業などマンパワーのかかる作業が非常に多かったですね。作業効率が上がっただけではなく郵送、紙や印刷のコストも削減できました。1ヶ月あたり30万円程はコスト減になっている計算ですね。

導入時、導入後のサポートについては、いかがでしょうか。

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森岡様:システムの導入時には、システムを扱うスタッフの理解度が課題になると思います。当センターの場合は、担当SEの方に時間をかけて丁寧に教えていただいたので、スタッフが理解できたと思っています。保守に関しても、こちらの認識をしっかりと確認しながら行ってくれています。
こちらの操作に原因があったとしても丁寧に教えていただけますし、私たちが細かい内容を相談していることもあると思うのですが、誠意を持って対応していただいており、満足しています。

中塚様:担当SEさんは頼れる存在です。最初無口な感じかな?と思ったのですが(笑)。導入作業の際によく来ていただいていてお話してみると、優しいし、親近感があります。こちらも質問がうまくできてない部分はあると思いますが、最終的には解決しようと動いてくれるので、頼りにしています。

森岡様:いつも相談させてもらっていますが、今後も引き続き、万全のアフターフォローをお願いいたします。

承知しました!何かあればすぐにご相談ください。

今後、施設として取り組まれたいことや展望はございますか?

森岡様:当センターのすべての健診項目を受診できるコースとして、新たに「フルドック」を始めました。一般的にはこういったコースはコストが高く、受診のハードルが高くなりがちですが、当院ではリーズナブルに受けていただけるように設定しています。豪華なホテルや食事付きの健診コースが流行りですが、質の高い検査を、広く誰にでも受けてもらえるほうが大事ではないかと考えました。
このコースは検査項目が多いので1日かかりますし、結果のスクリーニングや画像診断は専門医がしっかり行いますので、結果報告にも通常より時間がかかります。ここでConfyが役に立っています。従来通り、結果を郵送すると更に時間がかかってしまいますが、Confyなら出来上がり次第すぐに結果を受診者様にお渡しができます。
今後はMRI画像をAIで解析する認知症の検査や腸内フローラも導入する予定です。

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貴重なお話を頂きましてありがとうございました。
取材日:2022年11月

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