お問合せ・資料請求
クラウド型健診システムSmart TOHMAS開発ストー…

クラウド型健診システムSmart TOHMAS開発ストーリー

開発者の声

クラウド型健診システムSmart TOHMASのリリースを間近に控え、開発責任者の堀野さんに、
システムの構想からリリースに至るまでの経緯、こだわったポイントについて、またこれからの健診業界で実現したいことなど、Smart TOHMASへの想いを熱く語っていただきました


10年前に残した思い

>現在、スマートフォンはなくてならない時代となり、それとともに幅広い業界・業態クラウドサービスが浸透しています。
当社ではオンプレミス型の健診システムTOHMAS-iを長く開発・運用していますが、クラウド型システムの構想はあったのでしょうか?

10年ほど前から、開発チームもこれからはクラウドの時代と感じており、実際に検討をしたこともあります。
しかし医療業界では特にセキュリティー面を不安視されるお客様が多く、その後、クラウド型のシステム開発の話が具体的に進むことはありませんでした。ただ、構想としてはずっと心に残っていました。

>この10年で健診業界では大きな変化はありましたか?

2008年度の特定健診・特定保健指導の開始で、健診施設に求められることが一気に増えましたね。
健保契約が複雑になるだけも大変なのに、基準値が毎年のように変わり、判定ロジックも複雑になる。そうなると教育が追いつかなくなる。お客様から「特定の人にしか業務が分からない」という声を耳にしたこともあります。つまり人依存の状態ですね。

この状況では、人員が限られる小規模の健診施設では特に、スタッフひとりひとりにかかる負荷が重くなります。「残業しないと業務がこなせない」とおっしゃるお客様が多く、何か手を打てないものかと思っていました。

>健診施設の業務効率化が大きな課題になってきたのですね。そういった中でも、最近は健康意識の高まりに合わせて健診施設は増えている印象があります。

そうですね。健診施設が増えると、経営の安定のためには受診者に選ばれることが必要になります。一般的な健診をやっているだけではなかなか差別化は難しいですよね。でも、受診者向けのサービスを向上させたり、他と違ったことを取り入れたりしようとすると、業務はさらに複雑になる。

そこで「効率化のためにシステム導入を」と思っても、当社のTOHMAS-iのような大規模施設向けのシステムはこういった施設には予算的にもスペック的にも難しく、導入に踏み切れない。そんなお声をよく聞くようになったのはこの頃からですね。」

「小規模施設の業務効率化を支援するには、費用や納期を低減して導入のハードルを下げることはもちろん必要ですが、それだけでは今後ますます多様化するニーズに応えられないという思いもあり、手軽さだけを求めるのではなく、本格的な機能を備えた健診システムを開発できたら、と考えるようになりました。

動き出した開発計画

03_開発者の声.jpg

>今回、クラウド型システムの構想が再開したのは何かきっかけがあったのでしょうか?

2019年の秋に、ある医療機関グループから「クラウド型健診システムはないか?」とお問い合わせが入ったのです。このお話を聞いてすぐにヒアリングに入りました。

このグループでは既存システムの維持・管理に限界を感じていたようです。そこで、クラウド型システムへの移行に合わせてシステム未導入のグループ施設にも展開し維持・管理コストを低減すること。また、電子カルテとの連携も実現し、業務の低減とミス防止を図ること。そうすることで病院全体を効率化し、受診者サービスも向上させるという未来像を描いていました。

これはまさに当社が目指していたことと一致します。実際にシステムを利用するお客様の生の声を取り入れて、よりよいシステム開発ができると考え、20203月、クラウド型健診システムSmart TOHMASの開発を決定しました。

「クラウドだから出来ることを実現する」 「クラウドだから出来ないと言われていることを打ち破る」

>クラウド型健診システムSmart TOHMASのコンセプトは「健診機関と受診者をつなぐ。お手軽で本格的な健診システム」ですが、ここにはどのような思いがあったのでしょうか?

ただ単にクラウド上で動くだけのシステムにはしたくない、という思いがありました。それと同時に「クラウドだから出来る」ことを実現したいとも。それは、システムによって「健診機関と受診者がつながる」ことであり、「受診者に健診をもっと身近に感じてもらう」ことだと思いました。

それを実現するのに、スマホでの予約・問診・結果参照のWeb機能は標準装備したいと最初から考えていました。

>反対に「クラウドだから出来ない」と考えられていたことがあったのでしょうか?

例えば、先行するクラウド型健診システムでは過去データの移行・施設毎の基準値設定や、追加の帳票開発ができず、定形の報告書や統一の基準値を使うしかないといったことがあります。このような個別対応はクラウド型では難しいという考え方ですね。

でも、私としては、クラウドだから出来ない、諦めてもらうということは開発者としてしたくありませんでした。受診者に過去のデータも報告してあげたい。施設独自の基準値・施設独自の報告書で医師の想いを受診者に届けたい。これは健診施設が大切にしていることです。

医師のこだわりを表現できる本格的な健診システムであれば、健診施設の差別化にもつなげることができると思います。

長年の運用経験から導き出したベストアンサー

>Smart TOHMASを開発するにあたって、当社の健診システムTOHMAS-iを参考にしたとのことですが、TOHMAS-iの導入実績は240施設以上あります。また健診はコース毎、施設毎に運用が異なり、必要な要件も多種多様だと思います。

クラウド型システムでは様々な施設が同じシステムを使えるものでなければならないと思いますが、どのようにSmart TOHMASのシステムの要件を決めていったのでしょうか。

確かに、参考にしたTOHMAS-iに搭載されている機能は多数あり、お客様毎の運用に合わせてカスタマイズしているものも多々あります。その中から、Smart TOHMASに搭載する機能をピックアップするのは大変な作業でした。

この作業では開発者の意見だけではなく営業担当の意見、お客様のお声も凝縮し、議論し、決定しています。時には意見がぶつかることもありましたが、「もっとも大切なことは運用を効率化することだ」という考えは共通していました。

もちろんパッケージのシステムである以上、「どのような運用でも既存運用に合わせてそのままご利用頂けます」とは言いにくいです。でも、当社の長年の経験からベストアンサーを導き出せたという自信はありますね。

成長するシステムとともに目指す未来

04_開発者の声.jpeg

>いよいよ2022年8月にSmart TOHMASがリリースされます。その後のシステムの展望についてはどのように考えていますか?

Smart TOHMASは「成長するシステム」です。

まず、20234月にはお申込みと初期設定のSmart化としてWeb決済と、チュートリアル方式を導入する予定です。これによりお手軽なお申込みと、お客様自身でのスムーズな初期設定が可能になります。

さらに、今後は健診データの報告・保管だけでなく、データの活用も視野に入れています。
例えば、健診データを活用した未来予測シミュレーションです。受診者に今後気を付けたい病気が分かったり、受診の目安を通知したりと個人の健康維持に貢献できると考えています。また、健診データの活用は企業で取り組みが広がっている健康経営にも役立つと思います。

健診がもっと身近になり、健診施設の業務効率が上がれば、健診施設の業績拡大にも貢献できますね。これからのSmart TOHMASの成長と、実現する未来にご期待頂ければと思います。

Contact

お電話でのお問合せ

受付時間 平日9:00〜17:00(土・日・祝日を除く)