クラウド型健診システムSmart TOHMASがIT導入補助金(2025年度)の対象ツールに登録されました。
この記事では、IT導入補助金2025の概要、目的、申請方法について解説いたします。
◆そもそもIT導入補助金とは?
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際にかかる費用の一部を国が助成する制度です。中小企業・小規模事業者等の労働生産性の向上を大きな目的としています。申請の中身も、この労働生産向上をメインテーマとして入力を行っていくことになります。
比較的手軽な補助金制度として周知されていますが、理由としては、補助事業業者(システム導入を検討されている企業様)と事務局(国が公募し入札を受けた企業)の間に、支援事業者(システム会社であるベンダー)が入ることが大きいです。
支援事業者が入ることで、補助事業者は気軽に申請に関する相談ができるため安心して補助金申請を進められることが大きな特徴です。
◆今年度のポイント
公開された資料によりますと、今年度のポイントは以下の通りです。
"業務の効率化やDXの推進、セキュリティ対策に向けたITツール等の導入費用を支援!"
こちらは例年とあまり変わらない文言のため、特別に変化があるというわけではなさそうです。
"インボイス対応に活用可能! 安価なITツールの導入にも 活用可能で、小規模事業者は最大4/5補助!"
前年度は3/4の補助率だったのに対して、インボイス枠の補助金拡充が見られます。(補助額は最大450万円/者、補助率1/2~4/5)
◆申請内容の枠組説明
- 通常枠
生産性の向上に資するITツールの導入費用を支援します。クラウド利用料であれば最大2年分の補助を受けることが可能です。また導入関連費用も支援します。今年度は導入関連費用に“活用支援”も含まれるようになります。
- 複数社連携IT導入枠
商店街などの中小企業・小規模事業者等が連携した、インボイス制度への対応やキャッシュレス決済を導入する取組等を支援します。通常枠には含まれないハードウェア購入が含まれます。 - インボイス枠(インボイス対応類型)
インボイス制度への対応に特化した支援枠で、ソフトウェアに加え、PCやタブレット、POSレジ等のハードウェア導入費用も支援します。小規模事業者は最大4/5補助し、補助上限はあるものの補助下限は無く、安価なITツール導入も支援します。
- インボイス枠(電子取引類型)
取引関係における発注者が費用を負担してインボイス対応済の受発注 ソフトを導入し、受注者である中小企業・小規模事業者等が無償で利用できるケースを支援します。こちらにはハードウェア購入費は含まれません。
- セキュリティ対策推進枠
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表する「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているセキュリティサービスを導入した場合に支援します。(https://www.ipa.go.jp/security/otasuketai-pr/)
◆申請の流れ
- 「GビズIDプライム」アカウントの取得
まずは「GビズIDプライム」アカウントの取得を行ってください。こちらは取得に最大2週間程度かかる場合もありますので、早めに申請を進めてください。
- 「SECURITY ACTION」の「★ 一つ星」又は「★★ 二つ星」の宣言
2025年度は「SECURITY ACTION」の「★ 一つ星」又は「★★ 二つ星」の宣言が必要です。
★ 一つ星
中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン付録の「情報セキュリティ5か条」に取り組むことを宣言する。
★★ 二つ星
5分でできる!情報セキュリティ自社診断」を実施し、「情報セキュリティ基本方針」を策定して外部に公開したことを宣言する。
- 「デジwith及びIT戦略ナビwith」の利用
必須ではありませんが、加点対象となるのでぜひ行いましょう。
- 申請ページへの入力
「GビズIDプライム」アカウントを用いて申請ページへログインし、申請内容を入力します。支援事業者と相談しながら入力ができるとより良い申請内容になると思います。
- 支援事業者の入力と確認
支援事業者側での入力を行います。その後、申請内容に問題がないか支援事業者で確認を行います。
- 最終確認の上、申請を実施
残りの入力作業を行い、最終確認の上、補助事業者経由で事務局へ申請を行います。
申請には納税証明書や履歴事項全部証明書が必要になりますので、前もって準備できる場合は備えておくのも良いでしょう。
◆申請のポイント
- 生産性向上を目的とした申請内容にする
ただITツールを導入するのではなく、導入の目的や期待される効果を明確にすることが重要です。またそれによって生産性がどれぐらい向上するのかを具体的にイメージできることが重要です。
- 事業の目的や課題に沿ったITツールを選択できているかどうかを意識する
自社の事業の目的・課題に沿ったITツールを選択していることは非常に大切です。
- 信頼できる支援事業者を選択すること
IT導入補助金は支援事業者と二人三脚で申請を行う補助金です。信頼できる支援事業者にお願いすることが大切です。
◆まとめ
IT導入補助金については、詳細な採択率は公表されていません。採択率は年度により多少の変化があると言われておりますので、良い内容で申請ができるよう準備をすることが大切です。弊社ではIT導入補助金を活用した導入事例が複数ございますので、お気軽にご相談くださいませ。